ストレートネックと姿勢について
ストレートネックの原因になる骨盤が前に出た不良姿勢
『木を見て森を見ず』 だから首の異常がよくわからない?!
体全体を見れば、首の異常も見えてきます。
ストレートネックや首の痛みは首だけの問題ではありません。基礎異常として、骨盤のゆがみが潜んでいます。
正常な背骨
正常な背骨は、横からみたとき綺麗なS字をしています。
- 首 … 前に湾曲
- 背中 … 後ろに湾曲
- 腰 … 前に湾曲
- 骨盤 … 軽く前傾
耳の前、肩、股関節、くるぶしの前 が一直線に並び、背中が若干おお尻より前にでるのが正常で、正しい姿勢です。
ゆがんだ背骨
ストレートネックの場合、よく見かける背骨のゆがみ方。
- 首 … まっすぐ、もしくは後ろに湾曲
- 背中 … 後ろに湾曲が増大(猫背)
- 腰 … 前に湾曲が減少
- 骨盤 … 軽く後傾し、前にでる
お尻が下がった状態になり、骨盤(お尻)が背中より前にでてきて、ぽっこりお腹になる。背中が丸くなるので、そのバランスを取ろうとし、顎が前に出てくる。
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骨盤が前に出て反り腰になってしまう原因
日常生活の些細な姿勢の積み重ねが骨格(骨盤)にゆがみをつくります。
子どもを抱っこするとき、荷物やカバンを持つとき(ウエストポーチ)、お財布からお金を取り出すときなど、を骨盤や下腹部で支える(ひっかける)癖がある。
また、立った状態でスマホを見たり、本や雑誌を見るときというのは、うつむき姿勢になります。このうつむき姿勢をとったとき、首とのバランスを取ろうとして → 背中が後ろに傾け → 腰が反り → 骨盤が前に出てしまうのです。
体幹の筋力が弱い人に現われやすくなします。
スラウチな姿勢
デスクワーク、パソコン作業時の悪い姿勢 ~スラウチ姿勢~
すべてのストレートネックは猫背や片巻猫背に起因しています。
スラウチ姿勢をご存知ですか? スラウチ(slouch)とは、『前かがみになる』という意味です。
顎を前に突き出した猫背の姿勢です。姿勢を気をつけようとしても、椅子・机の高さが体にあっていないとおこりやすくなします。床にあぐらをかいて座った場合では、特にこの傾向になってしまいます。
デスクワーク、パソコン作業時の正しい姿勢
背骨が綺麗なS字をえがく座り方が理想です。
- 椅子が高く足が地面にとどかない場合は、足の下にフットレスト(足のせ台)をおく
- 目線はやや斜め下で、軽く顎を引き、ディスプレイから40cmくらい間隔をとる
- 肘をかるく椅子のアームレストに置き、腕を支える。
- テーブルの場合は、お尻に座布団などを入れて腰を少し高くして座ります。
足を組むことは厳禁です。
体幹の筋力が弱いと正しい姿勢が保ちにくくなります。体幹を鍛えるのに便利なのが腹式呼吸です。正しいやり方で「多裂筋」「横隔膜」「腹横筋」「骨盤底筋」を同時に鍛えることができます。