首の痛みや凝り、肩こりや背中の痛みを引き起こす筋肉群

筋肉の解説

通常は自己復元力によって、偏った筋肉の使い方をしても、時間の経過とともに元の正常な形に戻りますが、繰り返し反復して使うことにより、その筋肉を使った方向へ歪みが残ることになります。

背部の筋肉系(浅部、深部)

体幹を安定させる筋肉

体幹を安定させるコア(核)な筋肉「横隔膜、骨盤底筋群、多裂筋、腹横筋」 詳細はこちら → インナーユニット

表層筋群

1) 後頭筋(こうとうきん)

後頭前頭筋の一部で、おでこ側には前頭筋になっています。過度な緊張が続くと緊張性の頭痛を引き起こします。

2) 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

顔を反対側の斜め上に向けます。斜頚の原因筋になります。

3) 三角筋(さんかくきん)

この筋肉は、前部・中部・後部に分かれています。主に腕を屈曲、伸展、外転するときに働きます。

4) 僧帽筋(そうぼうきん)

この筋肉は 「上部」 「中部」 「下部」 に分かれています。 肩こりを引き起こす筋肉としてもっとも有名です。

  • 上部 … 肩甲骨を上に吊り上げます。また、肩甲骨を固定しているときは、を伸展、側屈させます。
  • 中部 … 肩甲骨を内転させ、脊柱へ引き寄せます。猫背の原因にもなる筋肉です。
  • 下部 … 肩甲骨を下に下げ、上方回旋させます。猫背の原因にもなる筋肉です。

5) 広背筋(こうはいきん)

腰椎・骨盤から起こり、腕(上腕骨上部)に付着するとっても大きな筋肉です。懸垂のときの様に腕を体に近づけたり、腕を背中に回したりするときに働きます。“電車の吊り革をつかんでいると腰が痛くなる”などはこの筋肉が腕から腰まできているため起こります。

深層筋群

⑥頭半棘筋(とうはんきょくきん)

この筋肉は、うつむき姿勢(頭が前傾)したときに頭を支える働きをします。パソコンやデスクワークなどで酷使され、ストレートネックや頭痛などの原因筋になります。 首がまっすぐの方は、ときには上を向いて、伸びた頭半棘筋を縮めておきましょう。

7) 頭板状筋(とうばんじょうきん)

この筋肉は首を伸展、同側に頭を回旋させます。

8) 肩甲挙筋(けんこうきょきん)

僧帽筋の奥に位置している筋肉で、“首肩の深い凝り”や“首痛、頭痛、ストレートネック”を引き起こす原因筋です。その名の通り、肩甲骨をつり挙げる働きをしているので、重い物を持ったり、長時間パソコンなどで手を使っているときなど疲労してきます。

9) 上後鋸筋(じょうこうきょきん)

この筋肉は、第2~第5肋骨を持ち上げて呼吸を助ける働きをします。気管支喘息や肩で息をするときに緊張しやすい筋肉です。

10) 小菱形筋(しょうりょうけいきん)

肩甲骨を挙上、内転、下方回旋します。肩甲骨の間が痛くなったり、凝りを感じる原因となる筋肉です。下に位置する大菱形筋もほぼ同じ作用です。

11) 大菱形筋(だいりょうけいきん)

肩甲骨を挙上、内転、下方回旋します。肩甲骨の間が痛くなったり、凝りを感じる原因となる筋肉です。上に位置する小菱形筋もほぼ同じ作用です。

12) 棘上筋(きょくじょうきん)

腕を外転、外旋させます。

13) 小円筋(しょうえんきん)

腕を伸展、水平伸展、外旋させます。棘下筋とほぼ同じ働きをします。

14) 棘下筋(きょっかきん)

腕を伸展、水平伸展、外旋させます。

15) 大円筋(だいえんきん)

腕を伸展、水平伸展、内転、内旋させます。上にある小円筋とあまり変わりないように見えますが、小円筋は腕を外へ回すのに対し、大円筋は、腕を内に回します。この違いは、筋肉の付着部が上腕骨の前か後ろかの違いによります。

16) 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

この筋肉は複数の筋肉群がら成り立ています。大きく『腸肋筋、最長筋、棘筋』の3グループに分類されています。作用は主に、脊柱の伸展です。

17) 下後鋸筋(かこうきょきん)

この筋肉は下部肋骨を背中の方へ下に引きます。体を同側に回旋、伸展させ、呼吸の補助もおこなっています。